![]() 河井薫
メタバース時代に向けた、VR映像を提示することができるヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた、腹話術効果による視聴覚刺激位置の一致感覚範囲について調査しました.
腹話術効果とは、音と映像の位置が異なっていても映像の位置から音が発生していると感じる効果のことです.これを用いて腹話術士の声を人形が話しているように感じさせることができます.しかし、音と映像をある一定以上のずらし幅でずらすと音と映像の位置が異なるように感じてしまいます.そこで、音と映像をずらして提示しても一致しているように感じる範囲をHMDを用いて調べました.
視覚と聴覚の相互作用は面白く、勉強をすればするほど新しい発見がありました.研究を通して、視聴覚相互作用の知識だけでなく、統計学、プログラミング、視聴覚デバイスの知識など幅広く学ぶことができました.また、自分で設定をした課題に対してどのように自分ができる形に落とし込むかについて経験することもできました.これまでの勉強と異なる知識を元に作り出すという体験は、自分がやりたいことを決めるのに大変参考になりました.
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