芝浦工業大学大学院 工学研究科 電気電子情報専攻 2021年3月修士課程修了
機械学習による航行音検知方法の最適化に関する研究

山口晴己

 

運河を航行する大きな航行音に対し騒音印象を軽減するために、機械学習を用いて環境音の中から航行音を抽出する方法を提案しました。航行音の特徴を機械学習に学習させるために行った航行音に最適な入力特徴量のパラメータと、船舶の種類別に騒音と感じる船舶が到来することを予測分析し、これらの成果を修士論文にまとめました。

 


 

音の機械学習とその手法

 

ある運河を航行する船舶の大きな航行音に対し、航行音を騒音と感じる前に「大きな音の船の音が来ます」という情報を提供するシステムの検出部分の研究です。機械学習で運河周辺の環境音に航行音が含まれているか認識して、大きな航行音のみを抽出するという手法を提案しました。航行音の特徴をスペクトログラムという指標で表すために様々なパラメータ調整を行いました。その結果、複数の船舶を認識できる成果を達成しました。


 

感想

 

研究室に所属した3年間で研究の進め方や原稿執筆に必要な文章の書き方など社会に出て必要となる基礎的な力を高めることができました。また、音響工学に限らず機械学習に関する研究によって、奨学金の受給や就職の進路の幅を広げることができました。この研究成果をもとに国内外の多くの学会に参加し、議論を重ね研究を推進することの楽しさを知ることが出来ました。日々向上を目指す有意義な時間を過ごすことが出来た3年間でありました。

 

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