2021年3月卒業皆川 岳
私は豊洲運河を航行する船舶が発生させる音に着目し，一日を通して発生する船舶航行音を評価について研究しました。騒音の持続時間の違いが評価指標に与える影響を検討してまとめました。
航空機騒音を評価する指標にLdenがあります。船舶航行音も大きな音が発生し，その音は航空機音に対し持続時間が長い特徴があります。船舶航行音をLdenを用いて評価する際の影響について検討を行いました。環境音から船舶航行音を抽出する条件として，航空機騒音の抽出条件をベースに暗騒音レベルの設定と航行音の継続時間を組み合わせて比較検討行いました。さまざまな条件設定による評価指標Ldenの値を算出して比較した結果，長い船舶航行音の発生時間は評価に影響を与えないことを示しました。
一年間の卒業研究を通して，計画的に物事を進める力や，問題が発生した際に解決策を見つける力を身に着けることができました。また，定期的に研究内容の進捗度合を発表する機会が多かったことから，コミュニケーション能力やクリティカルシンキングを向上させることができたことが大きな自信になりました。
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船舶航行音の抽出条件の提案