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2020年3月修士課程修了 倉林実可
簡易的な演算で臨場感を与える音響システム構築のために、移動音で音像の座標を離散的に与える方法を提案しました。離散的な移動音と連続的な移動映像の同期感覚を測定し、映像と音の相互作用を分析した成果を修士論文にまとめました。
莫大な演算量を処理可能な機材が必要な臨場感を与える音響システムにおいて、音像の座標を離散的に与えて音響演算削減方法を提案しました。移動音と連続的な移動映像を同時に提示したとき、音像が跳躍的に移動しても違和感のない音が再現できると考えました。そこで、様々な提示条件で音と映像の同期感覚を測定する主観評価実験を行い、音と映像の相互作用を分析しました。
研究の進め方について、研究室に所属した3年間で徹底して指導していただいたお陰で、今後に間違いなく役立つスキルを体得することができました。また、研究を通して音響工学だけではなく心理学や統計学について学ぶことができました。そして、国内外の学会に数多く参加させていただいたことで、世界の広さを知り、さらにその世界の一員として自分の研究成果が発表できる喜びを知ることができました。大変だと思う瞬間も多くありましたが、それ以上に好きなことを学び興味を夢中で追求した3年間でした。
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