2019年3月修士課程修了
騒音印象の低減に向けたスマートホンによる視覚情報の提示方法に関する研究
甲斐幹康
運河を航行する船舶が発する騒音情報をスマートフォンを用いて伝えるシステムの提案を行いました。特に画面表示に関する印象変化について調査を行い，適切な画像サイズを提案しました。これらの成果を修士論文にまとめました。
	視覚情報を用いた船舶航行音の騒音印象の低減 音に対する主観的な評価は，聴覚だけでなく視覚によって影響をうけます。そこで，運河を航行する小型船舶から発生する航行音に対するうるささや不快感といった騒音印象を低減させるために，発生している音源の映像をスマートフォンを用いて表示するシステムを提案しました。ここでは，船舶航行音に加えて大小の船舶の映像を提示して，被験者の騒音印象を分析しました。その結果，視覚情報の視野角や提示時間による印象の変動について明らかにしました。
	感想 音響工学の知識のみならず心理学や印象分析のために用いた統計学を学ぶことができました。統計学に触れたことで，将来の自分が携わりたい仕事を見つけることができました。また，院生として研究を行ってきたこの二年間は間違いなくこれからに活きる大きな財産となったことをひしひしと感じます。研究活動を通して多く学会等に参加させていただきました。社会性やコミュニケーション，プレゼン能力が身についたのを感じます。自分にとって，とても有意義で貴重な経験でした。 卒研の紹介 Top page