芝浦工業大学大学院 工学研究科 電気電子情報専攻

2019年3月修士課程修了
MRI検査における骨伝導通話システムの雑音除去に関する研究
稲垣未知

MRI騒音下における被験者の音声を医師へ伝えるために骨伝導送話システムを提案して,ノイズキャンセラを用いて通話品質を改善し、その通話品質の効果を評価しました。これらの成果を修士論文にまとめました。




ノイズキャンセラを用いたMRI用骨伝導通話品質の改善
大きな駆動騒音が生じるMRI検査において,体調不良などの非常事態になった被験者の音声を医師へ伝えるための骨伝導送話システムを提案しました。まず,骨導音の聞き取りが可能となる骨伝導マイクロホンの適切な圧着力や,MRI騒音環境下の通話品質を調査しました。遮蔽をした骨伝導マイクロホンに適応ノイズキャンセラを組み込み,骨伝導マイクロホンへ混入するMRI騒音の振動を低減して通話品質の改善を確認しました。




感想
約3年間,この波動情報研究室で過ごし,計測・信号処理の知識や研究の進め方を学びました。たくさんの研究発表会や国際会議に参加すると他の研究者と交流の機会もあり,音響分野の研究に携わる知り合いもできました。 研究室に配属される前までの私は自分のスキルに自信が持てず消極的でしたが,武藤教授のご指導の元,積極的に研究を進めることで力がつき,自信が持てるようになりました。波動情報研究室でたくさんの思い出とスキルを得られたこの3年間は私の人生の転機だったと感じます。

卒研の紹介
Top page