2016年3月修士課程修了
ＭＲＩ被験者のための圧電方騒音制御ヘッドホンに関する研究
長田涼佑
撮像時に大きな音が発生する臨床用3テスラMRI装置で下肢部検査を受ける患者さんの聴覚保護のために，参照マイクロホン位置を考慮した磁場環境で動作する圧電騒音制御ヘッドホンを開発する．残響環境で消音実験を行い，提案の有効性を検証しました。
	適応騒音制御の実環境シミュレーション このMRI駆動音を消音するための開発条件はさまざまな注意点ががありました。 まず，MRI装置は高磁場を発生させていて磁性体を強い力で引き寄せるので，ヘッドホンやその固定器具は非磁性体のものである必要がありました。 そこで，ヘッドホンで使用する圧電スピーカの周波数特性を考慮した実験を検討する必要がありました． そして，音源がＭＲＩ装置の中央近傍にあるため，参照マイクロホンを音源に近づけた騒音制御ヘッドホンを開発しました。 さらに，MRI検査室を想定して反射音のある実験室で消音実験を行い，従来法と比較を行いました．
	感想 適応制御プログラミングやヘッドホン製作を通して，ソフトウェアとハードウェアの両面で製品を完成させる難しさを学ぶことができました．また，学会参加を通して，企業や他大学の方々と意見交換ができたことは研究を推進させる重要な参考意見になりました．国際会議が初めての海外渡航で言葉も発表も不慣れでしたが，外国の文化を肌で感じることができたことはとても良い経験になりました． 卒研の紹介 Top page