2012年3月卒業
管楽器音とハーモニーディレクタ搭載楽器音の音色比較評価
今野瞳
電子楽器による管楽器音の再生機能の再現性評価の指標を作成し，音色改善の優先度を示すことを目的に，音の類似性に関する感性評価を行いました。さらに周波数分析を行い，原因を追究しました。そしてこの成果を卒業論文にまとめました。
	音色再現性の感性評価 電子楽器音の再現性の比較を行うために，聴取実験による感性評価を行いました。評価の手法には，順位だけでなく距離感を持って評価する一対比較法のサーストン法を用いました。４４名の被験者に対して，６種類の管楽器を選び，実際の楽器音と電子楽器音の類似性が高い方を選択する手法を行いました。楽器ごとの選択率と標準正規分布の逆関数を求めて，平均を算出することで音色再現性の尺度を求めることができました。その結果と実験風景を図に示します。
	感想 私の卒業研究では，管楽器音と電子楽器音の聴取実験による感性評価と，スペクトル分析による双方の音色の類似性に関する研究を行いました。卒業研究を行った約１年間の間で，分析方法や評価方法など様々な知識を身につけることができ，また得た知識や経験のお陰で就職活動の際にも自信を持って臨むことができました。 卒研の紹介 Top page